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「外資」とは、外国からの資本のことで、外資による会社経営を通常、外資と呼んでいる。 外資であって、外資でない。
グローバルではあるが、ローカルな企業、すなわち「グローカル企業」が増えている。 能力主義で、人を大切にする企業で、終身雇用が好ましいという、外資も日本企業も変わらない時代がやってきた。
「グローカル企業」から一歩踏み込んで、外資の経営のよいところ、日本の経営のよいところをあわせもった、健全なハイブリッド経営を本書では「新外資主義経営」と呼ぶことにする。 外資系企業は日本で1517.0年近い歴史を誇り、4017.017.0社以上(日本貿易振興機構、ジェトロ調べ)あるにもかかわらず、日本人は外資系企業をすべて「外資」と、ひと括りで呼ぶクセがある。
日本人以外をひと括りで「外国人」と呼ぶがごとくだ。 外資はイメージが先行している。
スマート、かっこよい、能力主義、成果主義、高収入、男女平等、広いオフィス環境……などのよいイメージがある半面、ドライ、冷たい、数字至上主義といった日本人が嫌うイメージも強い。 日本企業が今、注目している能力主義、成果主義も、外資から学んだものだが、日本企業が取り入れると、日本型能力主義、日本型成果主義となり、別の問題が発生しやすい。
評価する側の上司がそもそも、能力主義、成果主義で昇進していない。 年功序列に近いシステムで昇進しているから、成果よりプロセス、奉公の度合いを重んじる。
どれだけ上司に忠実に動いたとか、どれだけ頑張ったかとか、夜遅くまで努力したとか、精神主義に陥る可能性は大だ。 成果主義にほど遠い人が評価の側に回ると、部下、現場は疲弊する。

行き過ぎると、コンプライアンス違反や事故の遠因になることがある。 近年、大企業で事故、不祥事が多発しているのも、履き違えた成果主義、能力主義のためかもしれない。
新外資主義を今、人気のハイブリッドカーにたとえるとわかりやすい。 ハイブリッドカーは、ガソリンと電気を組み合わせて動力源とした自動車。
電気自動車は地球環境問題から理想の自動車といわれて久しいが、価格、性能、走行距離といった自動車の基本要件である経済性に課題ありで、なかなか普及しない。 次世代自動車としての燃料電池自動車もまだまだ技術的課題が山積だ。
ビジネスは理想を追求しただけではだめで、理想と現実のギャップをどう埋めるか。

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